【Mckee 029】人生初のあけびを頬張る女。

あけび、食ってみたい

そう言い出したのは、あけびのシーズンが終わった昨年の晩秋である。

先日とあるスーパーで立派なあけびが売られていて、1年越しの願いがようやく叶う。
人生初のアケビを食すシーンをマッキーで描いてみた。

あけびを食す9歳

ところで、あけびを食べるのは私もはじめてであった。
香りという香りはほとんどない。割れるほど熟してはいなかったようなので、ほんとうは香りがあるのだろうか。それなのに、ほんのり甘い。こんな果物は食べたことがない。

にしても、あけびの紫色はうっとりするほど美しい。

もうちょっとうっとり綺麗な写真を撮りたかったのだが、うっとりしてられないこっちゃんが、めずらしく包丁まで握って自分で切り、早々にスプーンが迫ってきたので諦めた。

スプーンが間近に迫っている

で、実際食べた感想はどうだったのか?

うーん・・・・そんなに好きじゃないかも。

wickid_omatsu

出た!

と言いたいところだが、まぁ想定の範囲内である。昨年は、ザクロが食べたい!と連呼してわざわざ和歌山から取り寄せたのだが、ザクロの方がもう少し食べっぷりがよかった(でも今年も食べたいとは言わない)。

で、またしても写真を撮り忘れたが、大人は、皮の方が美味しいような気がした。ひき肉といっしょに炒めたら、ほんのり苦味があって酒の肴にぴったりだ(すこし時間をおくと苦味が落ち着く)。独特の食感。油で炒めてもナスのようにはとろけず、もうちょっとしっかりしている。

というわけで、アケビなんぞはなかなか手に入らない昨今であるが、貴重な体験をさせてもらった。試しに庭に種を蒔いてみた。実がつくには2種以上ないとダメだが、アケビのつるは、籠とかつくれるらしい。とはいえ、山の中に自生するのが普通だから、この辺りでは難しいと思うが、万が一生えてきたらちょっと面白いし、忘れた頃に「なんだっけ、これ?」を期待している母である。

TOMOKO

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いてる人

TOMOKO|感性思考プロデューサー/アーティスト/ライター
AI時代を「感じる知性」で生きる。
感性と思考のあいだに生まれるもうひとつの知性──感性思考(Sensing Mind)をテーマに、ことばやラクガキを通じて世界を編み直す方法をお伝えしています。

TOMOKO’S WONDERLAND は、感性を再起動するメディアです。

目次