GORIFULL 065 |Memory of LIFE

ゲンキブラザーズの長男・次男。
ゲンタロー・キンタロー兄弟です!  

なんて素敵な笑顔なの!
今回の絵は、ゴリラの魅力たっぷり🦍✨ 見る人を笑顔にする写真をたくさん撮影しておられる、フォトグラファーの@beauty_gorillaz_5 さんのご好意で、描かせていただきました。

無邪気で、純粋で、夢中。
「遊び」に詰め込まれた、無垢の笑顔が凝縮されたワンシーンを絵にすることができて、とっても幸せです。  

目次

遊び相手はゴリラだけじゃない?!

写真の撮影日は2022年6月9日。ゲンタロウは10歳、キンタロウは3歳。
シルバーバックの父ちゃんはもちろん、ゴリラは体格差のある小さな相手と対等に、とても上手に遊ぶことができます。しかも遊び相手はときに種を超える。ゴリラは小さな子猫や、フクロウの子供とも遊ぶことができるというのです。フクロウにそっと指を伸ばして、くすぐるような仕草を見せたり、嬉しい!楽しい!という興奮のドラミングも、相手を傷つけないように、枝につかまって表現したり。  

手話を話すことで有名なゴリラのココは、オール・ボールという名の猫を我が子のように可愛がっていました。ゴリラは霊長類の中でも、多様な遊びの楽しさを見出し、それを今も体感しつづけている、数少ない私たちの仲間なのです。  

一緒に遊ぼうよ!

ゴリラは笑みを浮かべて、遊びに誘います。人間のように声をだして笑えるのは、霊長類では、ゴリラ、チンパンジー、オラウータン以外にいません。このときの2人もきっと、グゴグゴグゴ!とお腹を震わせて笑っていたに違いありません。  

そして、昨年11月に生まれた、待望のベイビー。キンタロウお兄ちゃんは、すでに赤ちゃんにも興味津々。兄弟で遊び、笑い合う姿が待ち遠しいです。  

遊びの記憶。身体の記憶

ゴリラ研究の第一人者、山極先生が26年ぶりに会った野生のゴリラ、タイタスをご存知でしょうか。最初に会ったのは6歳のとき。2年一緒に過ごし、26年ぶりに再会したときは34歳のおじいちゃんゴリラでした。  

「再会」といっても、許された時間はたったの2時間。初日の1時間は思い出してもらえませんでした。そして2度目。正面から向き合ったタイタスが「お前は、ひょっとして…」という顔で、5メートルというところまで近づいてきます。  

6歳と34歳のタイムワープ

すかさず山極先生が、挨拶の言葉を発すると、タイタスはそれに応えました。そして、おじいちゃんの顔だったタイタスが、みるみる子供の表情に変わっていきます。仰向けになって、子供のころの寝姿のまんま寝っ転がりました。さらには、周りにいた子供のゴリラをつかまえて、笑い声をあげて遊び出す始末。  

頭だけで記憶を辿ったとは思えません。6歳の自分に巻きもどされるほどの強烈な記憶。まるごとの身体、細胞、心に刻まれた記憶が、タイタスの全身を一瞬でかけ巡ったのでしょう。全身全霊で遊び、触れ合い、寝るときまで一緒に過ごした濃密な時間がなければ、決して叶わなかった再会だったのではないでしょうか。  

「遊び」ってなんだろう

この絵のお兄ちゃん、ゲンタロウはすっかり成熟した大人のシルバーバックとなり、昨年、上野動物園に引っ越しました。東山動物園から移動してきたアニーと夫婦になれるのかに注目が集まっています。  

でも、家族になれるということは、血縁関係のない「他人」からはじまる、ということです。何が正解になるかなんて、何一つわからないところからのスタート。そう思うと、たまたま趣味が一緒だったり、職場が一緒だったり、いくらかの交わる接点や、助走期間を経て付き合い始める「人間」のほうが、彼らよりよっぽどラクなのかもしれません。  

ゴリラも人間も、最初から家族を持ったり、父親、母親になることに自信満々の人なんて、いないんじゃないでしょうか。実際、いいなと思ったからつきあったり、夫婦になったりするわけですが、一緒にくらしはじめたら「え?」と思ったり、「それやめて」と思うことだってたくさんあります(うちだけじゃないですよね?)。  

それでもどうにかこうにか、夫婦になったり、父親や母親になれるのは、かつての親兄弟や友達との濃厚な「遊び」の中に、どうしたらいっしょに楽しく過ごせるのかという創意工夫や問題解決力のタネが植えられていたからではないでしょうか。  

相手に合わせて力を加減したり、お互いの了解事項を少しずつ増やさなければ、楽しく遊ぶことはできません。人生は遊びの延長線上にあるのです。  

笑いの記憶。メモリー・オブ・ライフ

ゲンタロウにも、アニーにも、子どもの頃の濃厚な「遊び」の記憶がきっと刻まれていることでしょう。この無垢な笑顔は、頭で記憶しているんじゃありません。心身に刻まれたいのちの記憶。これからの2人も、そっと見守っていきたいですね。  

【ここだけの話】
ゴリフルは毎日配信!と意気込んでおりましたが(キツネじゃなくてゴリラにつままれた気分)、目指していく方向性、目的地がゆるやかに変わったため、今後はすこ〜しペースを落として配信して参ります。でも、ゴリラのように力強くてやさしい、特濃牛乳のような記事も引き続き執筆していけたらと思いますので、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです🦍  

[参考情報]
長男 ゲンタロウ 2011年12月21日生まれ(2022年当時10歳)
次男 キンタロウが2018年12月19日生まれ(2022年当時3歳)  

[参考文献]
『ココ: ゴリラと子ネコの物語』フランシーヌ・ペニー パターソン 著
『ココ、お話しよう』F.パターソン+E.リンデン著 都守淳夫 訳
『ゴリラの森、言葉の海』 山極寿一 小川洋子
『野生のゴリラと再会する 二十六年前のわたしを覚えていたタイタスの物語』山極寿一

TOMOKO

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いてる人

TOMOKO|DRAW FIRST. THINK LATER.考えるな。まず描こう。
7分ドローイングで、思考に染まらない言葉を引き出します。
☆ゴリラを描く7分ドローイング「ゴリフル|GORIFULL」毎日更新中。

目次