
さて、おまちかねのゲンキ親子です!
昨年11月、モモタロウとの間に待望の第3子(男の子)が生まれ、毎日すくすくと成長しています!
見た目とのギャップがすごい
ゴリラの赤ちゃんはガリガリと言ってもいいくらい、ものすごく小さく生まれてきます(1.7~1.8kgくらい)。頭にはふわふわの毛があるけれど、身体にはまだ毛が少なくて、皮膚が見えているし、人間の赤ちゃんと比べるとなんとも頼りなさげ。
でも、びっくりするくらい手が大きくて、腕も長い!100キロを超えているゲンキ母ちゃんの胸周りに、腕をいっぱいに広げてしがみついている姿も見られます。生まれたときからなかなかの剛力っぷり。というのも、ゴリラは毎日寝床を変えながら数百メートル、数キロ移動する動物です。赤ちゃんがそうしてくれないと、母ちゃんは木に登ったり、ご飯にありつくこともできません。
今回の絵も、母ちゃんが赤ちゃんを抱っこしながらモリモリ食べているシーンを描きました。授乳中だし、ずっと抱っこしてるし、めっちゃお腹がすくのか、最近のゲンキは食べているシーンの動画をよく見かけます。
ゴリラの赤ちゃんは泣かない
ゴリラの赤ちゃんは人間の赤ちゃんと違って、ほとんど声を出しません。それで済むのは、生まれてから1年ほどは、お母ちゃんが片時も離さず抱っこしているから。トントントントンと背中を叩いてあやす仕草も見られます。
授乳中はお父ちゃんのモモタロウもそっと見守るだけ。近づきすぎるとゲンキにめっちゃ叱られます。一方、次男のキンタロウ君(7歳)は、どうしても赤ちゃんが気になるのか、お母ちゃんに甘えたいのか、しょっちゅうゲンキにちょっかいを出しては、ガチで叱られています。そんな様子も微笑ましいです。キンタロウを追っかけるときも、ゲンキは赤ちゃんをしっかり抱いて、決して落っことすことはありません。
じつは人間の方がゴリラより多産
ゴリラはここから3年〜4年ほどつづく授乳期間中は次の子供を授かれません。ゲンキも、およそ7年間隔で3人のこどもを授かっています。年子でも子供を産むことができる人間の方が多産な動物なのだと、山極寿一先生は言っておられます
双子が生まれることも滅多にありません。野生のゴリラの事例ですが、ヴィルンガ火山群で約40年間に3例、カフジ山で35年間に2例の報告があるのみです。すべてオスかメスだけの双子。2頭とも育った例は、ヴィルンガ、カフジで1例ずつだけです。ゴリラが一夫多妻で群れをつくるのは、そんな生物学的背景もあるのですね。シルバーバックの甲斐性が問われるわけです。
シルバーバックといえば…
14歳になった長男のゲンタロウは、すっかり成熟したオトナの風貌に。美しい背中の曲線とシルバーバック。堂々としたナックルウォーク。独り立ちの時期を迎えた彼は、昨年10月に上野動物園にお引っ越し。東山動植物園から移動してくるアニーとの繁殖を目指しています。
ちょっぴり憂いのある目が印象的なゲンタロウ。小さいころは、ゲンキと離れることはできるのか?というくらい甘えん坊だったそうです。でもすでに別エリアにいる父(モモタロウ)、母(ゲンキ)を意識することはあっても近づかなくなり、次男のキンタロウと遊ぶことも減っていました。14歳といえば、野生でもオスのゴリラが自分の生まれた群れを離れるくらいの年齢です。自分の新たな群れを持つ時期を迎えていたのですね。
飼育員さんのブログで、ゲンタロウはたくさん遊んで、たくさん笑って、たくさん困らされていた、なんて書かれていました。そこで次回は、元気いっぱいに遊んでいたゲンタロウ&キンタロウ兄弟の一コマをお届けいたします。
【備忘録メモ】
モモタロウ&ゲンキの子供たち
長男 ゲンタロウ 2011年12月21日生まれ
次男 キンタロウが2018年12月19日生まれ
三男(名前は公募)2025年11月24日生まれ
双子の記録
ヴィルンガ火山群で約40年間に3例、カフジ山で35年間に2例の報告。
すべてオスかメスだけの双子。2頭とも育った例は、ヴィルンガ、カフジで1例ずつのみ。
TOMOKO
