【GORIFULL #042】 捨てられたアイデアが棚ぼたに変わるとき|A discarded idea turns into a windfall

じつは、今回は青い子を描き直した時点で、紫の子はボツにしようかと思っておりました。
でも、お利口さんなメッセージを言っている青い子より、紫の子の方が言いたいことが山ほど出てきそうな気配を感じたんですよね。

というわけで、今回はパープルサイドからお話しをします。

目次

弘法筆を選ばずというけれど・・・

弘法ではない私は、わりと道具から入るタイプです。
道具ひとつで気分よく続けられるなんてラッキー!と思うし、続けないことには、弘法に一ミリも近けません。道具なんぞに左右されずに、クオリティを担保するのがプロ≒弘法ということなのですが、そうはいっても人間だもの
道具や環境は思っている以上に気分や引き出せる素材、出来栄えを左右します。

むしろ、自分に合った素材や環境を選ぶ「目」を養うところから、弘法の道ははじまっているんじゃないかと思うんですよね。

毒が吐けないなら、マツコを召喚して書

文章を書くときも、必ずしも「いい気分」だけがいいツール(素材)とは限りません。毒を吐きたいとき、私はよくマツコを召喚します。前回のゴリフルは肚のうちを晒すなんて全然できなかった、という話を書きましたが、そんな私も、マツコ召喚すればダークサイドな自分を出すことができるということを発見したんですよね。

wickid_omatsu

つまり、
マツコもツールのひとつ
ってことよね

ちなみにダメ人間モードを吐き出したいときは、

sano-degawa

ボク=出川です(涙)

※決して、彼がダメ人間という意味ではありません。

自分の「いいと思う感覚」を育てなさい

文章を書くとき、プレゼン資料をつくるときは、なるべく、いったん手書きで書き出すようにしています。絵画の世界なら下絵、エスキースですね。素材を書き出し、構成を考える。この作業は、紙の上のほうが圧倒的に自由が効くからです。

でも、紙やノートに書き出すご褒美は、圧倒的にノートに「書き出したあとからやってくる」ことが多いのです。

ご褒美はこれからだ!

思いがけないアイデアやひらめきはノートの上に書いているときじゃなくて、その後しばらくして、思いがけないタイミングでふっと降りてきたりします。

心理学、脳科学的なうらづけ

ワラス(Graham Wallas),イギリスの心理学者の創造プロセスの古典モデル(1926年)に「孵化(インキュベーション)」という言葉がでてきます。

ワラスの創造プロセスの古典モデル(1926年)

  1. 準備(Preparation)
  2. 孵化(Incubation)
  3. 啓示(Illumination)
  4. 検証(Verification)

インキュベーション(孵化)効果は、一度集中して考えた後に、意識的に思考を休止(休憩)させることで、無意識の中でアイデアが「孵化」する現象です。

脳科学の分野でも、インキュベーション効果の主要な原動力としてDMN=デフォルト・モード・ネットワークという、オートパイロット機能が発見されています。蓄積された記憶や情報を、無意識下で結合・整理する、創造的なアイデアやひらめきを生み出す回路なのだとか。

いいと思う感覚を育てて、見る目を養おう

心地よい道具や素材を選ぶのは、脳の活性化にもつながっているんじゃないでしょうか。

文章を書くための筆記具やノートも、無地のノートや、クロッキー帳に鉛筆、スケッチブックに筆ペンと、アホか!というくらい試してきましたが、ここ数年はマルマンのニーモシネ(A4方眼)に落ち着いています。完全に「無自覚」だったのですが、気づいたら文章も絵も、方眼だった、というオチです。

自分のいいと思う感覚を育てて、見る目を養う。
これは人間だけが味わえる、生きる楽しみのひとつなんじゃないでしょうか。

ではでは、また次回。

TOMOKO

【編集後記】
ゴリフルのアップロードは、じつは数日のタイムラグがあります。つまり描いた絵を元に、文章を書くのは数日後。実はこれがインキュベーション(孵化)に必要な時間を与えてくれているのかも?なんて思ったり。
温めるのに必要な時間は、ネタ(卵)によっても違います。親鳥は、そのときを迎えるまで卵の殻をつついたりはしません。それが自然の摂理にしたがった創造のプロセスなのかもしれません。

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この記事を書いてる人

TOMOKO|感性思考プロデューサー/アーティスト/ライター
言葉、感性思考、アートを通じて、「わたし」という創造の中心に還る。

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